杞憂か 2020 10 10

2020年10月7日の読売新聞オンラインには、このような記事がありました。

 国立国際医療研究センター(東京)は、
70歳代の男性が新型コロナウイルスに感染後、
大動脈など太い血管に炎症が起こる「大血管炎」を発症したことを明らかにした。
 同センターは、成人が新型コロナに感染後、大血管炎を起こした事例は、
世界で初の報告になるとしている。
 男性は、これまでに血管炎を患ったことがなかった。
こうしたことから、同センターは、新型コロナの感染後の発症と判断した。
非ステロイド性抗炎症薬を投与すると熱は下がり、大血管炎は確認されなくなった。
(引用、以上)
 「大血管炎」とは、聞きなれない疾病なので、調べてみると、
もしかして、「高安動脈炎」のことかと思いました。
 「高安動脈炎」は、
「大動脈を中心とした太い血管に起きる炎症によって、
狭窄や拡張を生じ、多様な症状を示す病気です」とあります。
(榊原記念病院のホームページから引用)
 しかし、この病気は、若い女性に多く、男性に少ないので、
記事にある「大血管炎」が「高安動脈炎」に当たるのかわかりません。
それとも、「巨細胞性動脈炎」のことでしょうか。
ちなみに、川崎病は、中血管炎に分類されます。
 さて、私は、今年の4月頃に、
新型コロナウイルスは、血管を攻撃する可能性があると書きました。
その時は、毛細血管が念頭ありました。
まさか、大動脈に炎症が起こるとは、驚きです。
 いずれにせよ、高齢者や持病のある人は、
新型コロナウイルスに感染しないように注意が必要です。
 ところで、新型コロナウイルスについては、
風邪やインフルエンザ程度だと思う人が多いでしょうが、
それは、間違いであり、油断です。
 新型コロナウイルスのいろいろ症例を読んでいると、
「まさか」という症例があります。
 もちろん、レアケースだと思いますが、
最初はレアケースでも、やがて一般的なケースになる可能性もありますので、
新型コロナウイルスの症状の変化には注意が必要です。










































































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